・インジェクターの水流し実験への準備

インジェクターは、ロケットエンジンの燃焼室へ燃料と酸化剤を噴射する役割があります。この実験では、燃料や酸化剤の代わりに水を使用し、流体の流れ方の特性を調べます。私たちが実施する最初の実験であることから、何度も手順書の修正やリハーサルを行ってきました。

10月14日、15日で耐圧、気密試験を行いました。

10月21日、22日で水流し実験を行う予定です。

・エンジンの設計

ロケットエンジンの推進室のモデルを３Ｄプリンタで印刷し、視覚化しました。

推進室は燃焼室とノズルスカートで構成されていて、燃焼室はインジェクタより噴射された燃料と酸化剤を燃焼させ、約2700℃という過酷な環境に耐えなければなりません。

ノズルスカートは排出するガスを加速させ、推力をより大きくする役割があります。このモデルは収縮比5という値で算出されたものです。

現在は収縮比を10まで上げることで、幅をより太くし全長を小さくしたモデルで設計を進めています。